タンザニアの「マコンデ・アート」という木彫りは世界的に有名です。
マコンデ族の木彫には長い伝統があります。
もともと自然界の物(動物、人)を彫ったものが多いのですが、最近はいろいろな形で悪魔を表わした「シェタニ」や伝統的な家族の一体感を表わすファミリー・ツリー(一片の木にたくさんの人の像が彫られている)が人気があります。
黒檀(黒い堅木)に昔ながらの鉄製の道具で彫ります。
表現法は自然主義的なものから抽象的なものまであります。
マコンデ族はもともとタンザニア南部の人たちですが、よくダルエスサラームで観光客に販売する彫刻を作っているのを見かけます。
古くからタンザニアの人々は壁、皮、石に絵を描いてきました。絵は村や町での暮らしを写し取り、様式化した動物、鳥、または迷信的な信仰を表わします。
近年、自分の周りの暮らし、自然、悪魔などをとてもカラフルなイメージで表わすタンザニア特有の芸術形式が発展してきました。
その創始者は、タンザニア南部マクア族出身のエドワード・サイード・ティンガティンガです。彼はとても才能あふれる芸術家で、ほとんど教育は受けていませんが、世界のどこにも見られないスタイルで独創的な絵を描きました。彼は1972年に35才で亡くなりましたが、この先駆的なアーティストを称えて、その表現法はティンガティンガ・アートと名付けられています。
タンザニアの自然や日々の暮らしを色彩豊かに描くこの表現法は、今ではタンザニア固有の芸術として海外に広く知られています。ティンガティンガの画家として、サイモン・ジョージ・ムパタ(1942-1984)、ジャファリ・オッシ、ジョージ・リランガ、ミキダディ・ブッシュ・ボハリらが有名です。